「ネズミ人間」とは中国語が語源だった!
ネズミ人間(老鼠人・ラオシューレン)は、中国語で「ネズミ人」を意味し、最近中国で注目されている若者の生活スタイルを表す用語です。
基本的な特徴
- 一日中寝室にこもって生活
- 外の世界との接触を極力避ける
- 昼夜逆転でネットサーフィンやゲーム
- デリバリーでの食事
- 人との交流を最小限に抑制
ネズミ人間の由来
呼び方の起源
「ネズミ人間」という名称の由来は、暗い巣穴に隠れるネズミのような生活スタイルから来ています。中国語で「ネズミ」は「臆病者」という意味もあり、長期間暗い環境で過ごしていると強い光にさらされた時に精神的に崩れてしまうという特性から名付けられました。げんごや
用語の広まり
この言葉を広めたのは、英国に留学していた中国人男性とされており、もともとは中国の検索エンジンBaiduのフォーラム「抗圧吧(Anti-pressure Bar)」で生まれました。朝日新聞
宮崎勤との関係は?
宮崎勤は1988〜89年に起きた「東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件」の犯人で、裁判中に「ネズミ人間が現れた」と不可解な供述を繰り返しました。この「ネズミ人間」は実在の人物ではなく、宮崎自身が語った妄想的存在です。
中国で増殖する理由
社会経済的背景
経済停滞と就職困難
- 中国経済の成長鈍化
- 若者の高い失業率
- 就職市場の厳しい競争
過酷な労働環境
- 過度な競争社会
- 長時間労働の常態化
- ワークライフバランスの欠如
価値観の変化
- 従来の「努力至上主義」への反発
- 精神的健康を優先する思考
- 最小限の努力で生活する選択
「寝そべり族」からの進化
ネズミ人間は2021年頃に流行した「寝そべり族」の進化系とされています。寝そべり族が「必要最低限のことだけをする」だったのに対し、ネズミ人間は「最低限の努力すらしない」という、より消極的な生活スタイルです。Newsweek Japan
政府の対応
中国政府はこの現象に危機感を抱き、以下の対策を実施:
- SNSでの関連動画の取り締まり
- アカウントの閉鎖
- ネガティブな投稿の削除
これは、若者の消極的な生活態度が社会全体に悪影響を与えることを懸念しているためです。TBS NEWS DIG
まとめ
ネズミ人間は、現代中国社会の過度な競争と経済的プレッシャーに対する若者の一つの反応として現れた社会現象です。日本の引きこもり文化とは異なり、積極的にSNSで発信するという特徴があり、これが政府の取り締まり対象となっている理由でもあります。
この現象は中国だけでなく、日本でも類似の傾向が見られ、現代社会の労働環境や価値観の変化を反映した重要な社会問題として注目されています。


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