日中関係が悪化する中、中国からレンタルしているパンダが返却となり日本から消えてしまうのではないかという不安が囁かれています。
そんなパンダのレンタル料金はいくらなのか?
誰が払っているのか?
税金から支払われているのか?
気になるパンダのレンタル料金について調べてみました。
🐼 パンダが日本から消える可能性について
現在の状況(2025年11月)
- 日本国内にいるパンダは上野動物園の2頭のみ(シャオシャオとレイレイ)
- この2頭の返還期限は2026年2月に迫っています
- 中国紙「北京日報」が「日中関係の緊張が続けば、新規のパンダ貸し出しを停止する可能性がある」と報道
なぜこのような事態に?
- 2025年6月、和歌山アドベンチャーワールドの4頭が中国に返還され、上野の2頭だけになった
- 契約期間満了が主な理由ですが、専門家は政治的判断の可能性も指摘
- 世界的にもパンダの返還が相次いでおり、新たな貸与契約が難航している状況
💰 レンタル料金は年間いくら?

上野動物園の場合
- ペアで年間約95万ドル(約1億円〜1億800万円)
- 一般的な相場は1頭あたり年間50万〜100万ドル(約7,100万円〜1億4,200万円)
子パンダが生まれた場合
- 日本で生まれても所有権は中国にある
- レンタル料は年間約6,000万〜6,700万円
- 原則として生後24ヶ月までに中国に返還
その他の費用
- パンダが死亡した場合:約5,600万円を支払う
- エサ代などの飼育費用も別途必要
ちなみに、動物園で繁殖したライオンを購入する場合は1頭約50万円。パンダ1年分の費用でライオンが200頭も買えてしまいます!
🏛️ 誰が払っているの?税金から?
答え:東京都が支払っています=税金です
上野動物園は都立動物園のため、パンダのレンタル料は東京都の予算(つまり都民の税金)から支払われているのです!
なぜ高額なレンタル料を払うのか?
- 経済効果が大きい:パンダの集客力は絶大で、動物園の入園者数が大幅に増加
- 保護活動への貢献:レンタル料の約70%が中国国内のジャイアントパンダの保全活動に使われる
- 外交的な意味:日中友好の象徴としての役割
📊 パンダ外交の歴史
1972年
- 日中国交正常化の際、友好の証しとしてカンカンとランランが無償提供された
- これが日本初のパンダ
現在
- ワシントン条約により国際取引が規制され、原則として「保護研究を目的とした有償での貸与」に変更
- すべてのパンダの所有権は中国が保持
🔮 今後の見通し
現在、茨城県や仙台市などが地域振興の一環としてパンダ誘致を進めていますが:
- 欧米やオーストラリアでも返還が相次いでいる
- 高額なレンタル料と財政負担が課題
- 日中関係の状況次第で、2026年2月以降、日本国内からパンダがゼロになる可能性も
パンダは単なる可愛い動物ではなく、国際政治と経済が絡み合った「パンダ外交」の象徴なのです。上野のシャオシャオとレイレイに会えるのも2026年2月までかもしれません。気になる方は早めに会いに行くことをおすすめします!


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